2010年12月04日
ケータイの電波をよくする秘密は“向き”!
ケータイの電波が悪いとき、気が付けばアンテナを振ってみたり、“電波が入る方向”を探したりていませんか? 筆者は電車に乗ったり、地下のお店に入ったりするたびに、ケータイ片手にチョロチョロと動き回ってしまいます。
それで「アンテナマークがなんとか1本立った!」「メールが受信できた!」なんて経験もあるんですけど、これって偶然? それとも技術的根拠はあるの? 情報通信の分野に詳しい、早稲田大学大学院国際情報研究科の嶋本薫教授に聞きました。
「まずアンテナについてですが、振っても電波の受信状況が改善することは少ないでしょう。そもそも、実は現行機種のほとんどは通話用のアンテナを内蔵しており、外部に付いているのは主にワンセグ用のものなんです。昔のケータイに使われていた電波の周波数は800MHzが中心でアンテナも外部に出ているものが多かったですが、今は主に2GHzを中心に使っており、周波数が高いほどアンテナは短くて済むので、内蔵型に切り替わっているんですね」
一生懸命にアンテナを振り回しても、意味はなかったんですね…。それでは、ケータイを片手に動き回りながら、電波を探るのは?
「こちらは、大いに効果が期待できます。基地局から飛んでいる電波をキャッチするには、少しでも居場所を変えたり、ケータイの向きを変えたりするのが一番。また、同じ場所であっても、雨などの影響によって電波の入りやすさが変わる場合があります。すぐに通話が必要なときには、ケータイを縦にしてみたり、横にしてみたり、いろいろと試してみましょう」
本体を振ることで電波が入ったような気がしていたのは、ケータイの場所や向きが変わったことの影響なのかもしれないですね。ちなみに、ケータイの電池を長持ちさせるためのポイントってありますか?
「分かりやすいところでは、新幹線などに乗って長距離を移動する際に、電源を切るようにするといいですね。ケータイは基地局を通過するごとに、いちいち位置登録を行うため、使っていなくても充電池の残量が減っていってしまうんです」
なるほど、帰省や旅行も増える年末年始、覚えておきたいトリビアです。<R25より>

それで「アンテナマークがなんとか1本立った!」「メールが受信できた!」なんて経験もあるんですけど、これって偶然? それとも技術的根拠はあるの? 情報通信の分野に詳しい、早稲田大学大学院国際情報研究科の嶋本薫教授に聞きました。
「まずアンテナについてですが、振っても電波の受信状況が改善することは少ないでしょう。そもそも、実は現行機種のほとんどは通話用のアンテナを内蔵しており、外部に付いているのは主にワンセグ用のものなんです。昔のケータイに使われていた電波の周波数は800MHzが中心でアンテナも外部に出ているものが多かったですが、今は主に2GHzを中心に使っており、周波数が高いほどアンテナは短くて済むので、内蔵型に切り替わっているんですね」
一生懸命にアンテナを振り回しても、意味はなかったんですね…。それでは、ケータイを片手に動き回りながら、電波を探るのは?
「こちらは、大いに効果が期待できます。基地局から飛んでいる電波をキャッチするには、少しでも居場所を変えたり、ケータイの向きを変えたりするのが一番。また、同じ場所であっても、雨などの影響によって電波の入りやすさが変わる場合があります。すぐに通話が必要なときには、ケータイを縦にしてみたり、横にしてみたり、いろいろと試してみましょう」
本体を振ることで電波が入ったような気がしていたのは、ケータイの場所や向きが変わったことの影響なのかもしれないですね。ちなみに、ケータイの電池を長持ちさせるためのポイントってありますか?
「分かりやすいところでは、新幹線などに乗って長距離を移動する際に、電源を切るようにするといいですね。ケータイは基地局を通過するごとに、いちいち位置登録を行うため、使っていなくても充電池の残量が減っていってしまうんです」
なるほど、帰省や旅行も増える年末年始、覚えておきたいトリビアです。<R25より>
