コンセントを抜き差しで、家電が復活?

ささっクマ

2011年01月08日 21:29

テレビにエアコン、電子レンジに炊飯器。完全に故障したわけではなさそうだけれど、不意に停止してしまったり、エラーサインが出たり、何か調子が悪い…ということ、ありますよね。
そんなときに、「とりあえずコンセントを抜いて、時間を置いてみたら直った!」なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。

筆者の周りでも、「急に送風しかできなくなったエアコンが、ちゃんと動くようになった」「曲順送りができなくなったオーディオプレイヤーが直った」などの声が多数。でも、こんなに簡単なことで、本当にエラーが解決できちゃうの?

「致命的な問題でなければ、解決する可能性は十分にあります。家電が不調になったとき、コンセントを抜き差しするのは理に適っていますね」

そう教えてくれたのは、神奈川工科大学創造工学部ホームエレクトロニクス開発学科の金井徳兼教授。改善効果が期待できる理由って?

「最近の家電製品には、『マイコン(マイクロコンピュータ)』と呼ばれる小さな電子部品が組み込まれています。例えばテレビなら、“チャンネルを変える”とか、“電源を入れる”という一つひとつのアクションを制御するために、ひとつずつ入っているイメージです。この『マイコン』の構造は、パソコンに内蔵されているCPUと変わりません。つまり、いったんコンセントを抜くことで、家電においてもパソコンを再起動するような効果が期待できるんです」

おお! 確かに、パソコンに置き換えて考えると、再起動で解決する問題って多いですもんね。

「内部的な故障を疑ってむやみに分解してしまうと、メーカーの補償外になってしまいます。さらにいえば、電気が蓄えられたコンデンサーに触れて、感電してしまう危険性も。まずはコンセントを抜いて、様子を見ることをお勧めします。人間と同じで、調子が悪いときは安静にしてあげるのが大切ですね」

なるほど。家電が不調のとき、イライラして叩いたりせずに、まずは“コンセント抜き差し療法”を試してみましょう!(R25より)






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