ネット強盗の脅威とは?

ささっクマ

2011年01月04日 23:00

気がつけば預金ゼロ!? ネット強盗の卑劣な手口とは

本やDVD、衣服に生活雑貨など、プライベートな買い物はもちろん、出張で利用するホテルや航空チケットの予約など、仕事で利用することも少なくないネットショッピング。最近、そんなネットショッピングを舞台にしたネット犯罪が多発しているらしいんです! 「あんまりネットで買い物はしないから大丈夫…」なんて安心している人! 「ネット強盗」は、ネットショッピングに不慣れな人ほど、狙われやすいようです!

ネット上の犯罪やトラブルに詳しい、弁護士法人 英知法律事務所の所長、岡村久道さんいわく、「ネット強盗」の被害を防ぐための対策は、細めなチェックが第一歩とのこと。

「インターネット上で起きている強盗被害の例として、個人のカード番号や個人情報を抜き取り、安価で売買する“カード情報の闇売買”という犯罪があります。このネット強盗は、ネットショッピングを行う際に被害に遭うことが多い犯罪です。たとえばインターネットで買い物をするとき、カードという物理媒体がなくても買い物を楽しめますよね? しかも、一般的には名前とカード番号、有効期限などを打ち込む必要があるのですが、セキュリティの甘いショッピングサイトやオンラインゲームなどでは、カード番号だけでサービスが利用できるところもあるほど。つまり、たとえカード番号だけの漏洩でも、不正利用の被害を受ける可能性は十分にあるのです。また、被害金額が少ないと気づくのが遅れる場合も。手軽な防止策としてクレジットカードの利用明細は必ずチェックすることが重要ですね」

盗まれたクレジットカード番号は、本人が気づかないうちに、闇市場で売買。わずか100円程度で取り引きされることが多いのだとか。うーん、知らない間に自分の財産が、そんな値段で売買されているなんて…。クレジットカードの利用明細チェックは、欠かさないようにしよう…。とはいえ、常にネット犯罪の脅威に怯えながらでは、楽しいネットショッピングの時間も台無し! なんとか、安心して買い物をする方法はないんでしょうか? ネット詐欺対策の最前線を学ぶべく、おなじみウイルス対策ソフト「ノートンシリーズ」を発売するシマンテック社 コンシューマ事業部門の風間 彩さんに、ネット強盗への対策について話を聞いてきました。



「怪しいと思われるサイトを利用しないことはもちろんですが、ときには正規のホームページが改ざんされ、被害を受ける場合があります。最近では“ドライブバイ・ダウンロード”と言い、サイトにアクセスしただけでウイルス感染してしまう手法も登場しています。正規のWebサイトが改ざんされるため、いつも通りアクセスしただけでウイルスに感染し被害に遭うということもあります。過去に有名ミュージシャンのホームページやECサイトが被害を受けた例もあります。そういった手の込んだ危険性から守るためには、セキュリティ対策ソフトをパソコンにインストールしておくことが被害防止に必要不可欠です。ノートンではこういった危険なサイトへのアクセスを自動的に遮断する機能や、個人情報を暗号化して管理する機能を搭載しているので、未然に被害を防ぐことができます。ただ、ネット犯罪というのは日々進化しているものですから、99%の対策をしていても、1%の隙があれば、犯罪者はそこを狙って新たな手法を思いつき、ユーザーに被害を与えるので、セキュリティソフトも常に最新脅威にいち早く対応できるセキュリティを選ぶことが大切なんです」

なるほど、セキュリティソフトは、インストールしておけば、ずっと安心…というわけにはいかないんですね…。常に新しい手段で僕らの財産を狙う犯罪者に対処するために、こちらも常に最新のセキュリティソフトに更新していく必要があるみたい。犯罪者のターゲットになりやすいネットショッピング好きの僕なんかは、特に気をつけないといけないかも…。(R25より)



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